アポ山登山でのサンタクルーズ経由のトレイルは、2月から4月まではすでに予約でいっぱいだと、サンタクルーズの観光担当者の Julius Paner氏が報告した。約100ヘクタールが延焼したアポ山での火災から2年、被害地域の復旧作業は順調に進んでいると氏は話す。「我々の復旧計画は順調に進んでいる。山の管理方針も包括的であり、頂上でのキャンプの禁止、1団体につき50名までという規制も設けられている」。
2016年3月に火災が発生した後、環境基準手順に従い、復旧のため登山道は直ちに閉鎖された。その後、サンタクルーズトレイルは2017年6月、毎年恒例のイベント「ボルダーフェイスチャレンジ」の際に再開した。氏によると、現在50人のメディカルアシスタントも兼ねた認定ガイドと約110人のルマド(南部フィリピンの先住民族の総称)ポーターがいる。1月いっぱい、サンタクルーズトレイルを閉鎖したのは、山の復旧のためでもあり、また夏には、多くの登山観光客が訪れることが予想されるため、それに備えた、ガイドやポーターへの長期休暇のためでもあったという。
また、アポ山の環境を守るため、厳しい環境ポリシーを遵守しており、登山客には登山前オリエンテーションに参加することが義務付けられている。さらに2年前の火災を教訓に、サンタクルーズトレイル上の2つのキャンプサイトには、環境天然資源省による監視所も設けており、24時間体制で監視にあたっている。
アポ山の入山料は2,000ペソ、繁忙期は2,500ペソであり、退出料が1,000ペソ、繁忙期は1,500ペソとなっている。また、5人の登山客に対し少なくとも1人のガイドをつける必要がある。ガイド料は1日1,000ペソ。サンタクルーズトレイルの他に現在開通しているのは、キダパワントレイルとマグペットトレイルである。