東京オリンピックでメダルを獲得した多くの選手がミンダナオ出身であったことは、とても誇らしいことだ。8月下旬になり続々とミンダナオに各選手が戻ってきているが、その中でもダバオ市でボクシングの腕を磨き上げてきたネスティ・ペテシオ選手は、9月3日にダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏とオンラインで表敬訪問をおこなった。
ペテシオ選手は、まず、「Zoomで会うのは初めてのことですし、スターであるサラ市長に会えると思うと緊張すると何度も言っていました。直接お会いしたらどんなふうになるんだろうと思っていました」とコメントした。
また、オリンピック出場に際し、サラ市長やダバオ市役所の職員の方々がサポートしてくれたことで励まされたとも述べ、「皆さん、私たちの試合の様子をずっと見守ってくれました。休み時間も、オリンピックでの戦いを見てくれたことと思います」と言葉にした。さらに、サラ市長がフィリピンに誇りを与えてくれたことに感謝してくれたので、心が熱くなったと述べた。サラ市長はこのように伝えたという――ミンダナオの人々に素晴らしい結果を、そしてフィリピンの女性に誇りを届けてくれたことに感謝します。
また、ペテシオ選手は、こんなエピソードも明かした。「市長は仰いました『私たちが、あなたが男性だと思ってたって知ってました?彼はかっこいい市長だと誰かが言って、それで、はい、彼はかっこいいって返したんです。そして別の人が男性じゃないですよ、って言ったんです』。でもそのあと、サラ市長は、『あなたの髪が長かろうと短かろうと、かわいいですよ』って言ってくれました。サラ市長が美しいって褒めてくれたから、感激しました」と語った。
ペテシオ選手は、9月5日、マニラへと戻った。この日までの短い滞在中に、フィリピン海軍ダバオ支部や故郷のSta.Cruzでの歓迎を受け、Sra.Cruzからは報奨金も受け取った。また、ダバオデルサル州や州知事からも報奨金を受け取っている。これらのお金については家族に渡し、どのように使うかは任せると語っている。ペテシオ選手は他にも報奨金や新車、新築の家が付いた土地、無料のガソリンやフライトチケットなどを受け取っている。そして、すでにSta.Cruzにある1.6ヘクタールの土地を農業用に購入しており、他にもビジネスの立ち上げを計画しているようだ。
ペテシオ選手のサラ市長との表敬訪問は、にこやかなものになったようだ。
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