ダバオ市役所は、2020年10月に実施したコミュニティ規模の対テロ訓練を再び行うと明らかにした。今回はバランガイ規模の訓練となり、当日は犯人役が各バランガイに放たれるという。また、今回もダバオ市民が訓練に参加することになる。
タスクフォース・ダバオのColonel Consolito Yecla司令官は、今週にも「Culture of Security」に基づき、ダバオ市民に不審な人物を見つけたら報告してほしいと述べた。今回の訓練は、バランガイ規模で実施されるという。
Yecla司令官によると、今回の対テロ訓練は、 フィリピン共産党 – 新人民軍(CPP-NPA)がダバオ市の新人民軍特別ゲリラ部隊(Special Partisan Unit of the New People’s Army:以下、Sparu)に対し解散を命じたため行われるという。ただし、今後テロが起こるなどの情報はないので、その点は安心していただきたい。そして、訓練当日は犯人役20名がSparuのメンバーに扮し、ダバオ市内の各バランガイに出現する。この訓練では、前回と同様、不審者を見つけたら、捜査している担当者やタスクフォース職員、今回の訓練の様子を確認しているセキュリティに関する装置など(設置されたCCTVのカメラ、警備システムなど)に伝えることとなる。
また、犯人役は特に目的もなくバランガイ内をうろつき、バランガイの集会所などの公務機関の出入り口で非常に不審な動き(近づくとずっと見てくる、すぐに逃げる)をするという。また、訓練が開始される際は、 公共警備および安全司令センター(PSSCC)やダバオ市防災ラジオなどの地元メディアを通して、ダバオ市から放送がおこなわれる。
前回の訓練はかなり上手くいったが、ごく一部に課題が見られたとフィードバックがあった。今回は、前回を超える成果が出ることを祈りたい。