日本で様々なプログラムを無事に終えた学生による団体「Philajames」のミンダナオ支部は、ダバオ教育省と提携して公立小学校の児童に算数の教具を供与した。また、これらの教具は秋田県の公立小学校から供与されたものだ。日本の教育が、ダバオの算数教育の質向上に役立つことが期待される。
Philajamesが供与した教具は、日本ではお馴染みの「算数セット」である。小学校の頃、皆さんも手にした記憶があるのではないだろうか。具体的操作が理解に必要な小学校低学年の児童とって、算数セットで具体的に操作することは、学びの理解を確実にするために必要だ。今回、秋田大学を通じて算数セットが供与されたが、この発案者はDu Wei教授である。自身も2014年10月から2016年3月にかけて、日本でのプログラムに参加している。
今回のプロジェクトは、先日のTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の結果でフィリピンが最下位の58位につけたことと関係がある。Philajamesミンダナオ支部は、ダバオ市やダバオ地区の教育の質向上に継続的に役立ってほしいと語った。また、供与を受けた学校は、Philajamesに対して算数セットの使用についてのフィードバックを定期的におこなうことになっている。算数セットが算数学習にどのように役立っているのか確固たる証拠を得るためだ。
日本で学んだことを、自分の国のために一生懸命還元しようとしてくれるダバオ地方の先生方の姿勢は、日本人としてとても嬉しいことだと思う。日本の教育が海外の教育の質を向上するのに寄与しているのは、大変嬉しいことだ。