【News】ダバオ市内の刑務所、収容率が減少に転じる

ダバオ

刑務所に関する機関であるthe Bureau of Jail Management and Penology – Davao Region(以下、BJNP-Davao)の代表であるエドゥ・ロベニア氏によると、ダバオ市の刑務所の収容者数は現在1,700人であり、これはロベニア氏が着任した際の3,000人と比べてほぼ半減している。なぜここまで収容者数は減っているのだろうか?

ロベニア氏は、ここまでの減少に転じた要因のひとつに「Good Conduct Time Allowance (GCTA)」が実施されたことにあると語っている。このGCTAもしくはRepublic Act 10592という法律によると、刑法や更生活動などのルールや規則をどれだけ守ったかによって、減刑対象者(persons deprived of liberty:以下、PDLs)の刑を軽くすることが許されるという。つまり、刑務所内での行動がよかった受刑者が多く、収容人数が結果として減ったのだ。

ダバオ市の刑務所は、受刑者が多いことに長年の課題をもっていた。2019年1月15日には3,022人が収容されており、定員の約5.6倍もの収容者がいた。GCTAの導入には多くの議論があったようだが、結果的に収容者数を減らすことにつながった。

さらに、ロベニア氏によると、BJMP本部はダバオ市のCalinan, バランガイWanganに新しい刑務所を建設しているという。予算は3,690万ペソで、この刑務所には5,000人のPDLsを収容できると見込まれている。さらに、来年にはPDLsをWanganにある刑務所へ移動することも計画しているという。

コロナ禍で大変な状況が続いているが、刑務所の収容問題については、改善に向けて進んでいるようだ。