【News】ダバオ拠点のチョコレートメーカーが英国で有名な賞を受賞

カカオ
カカオ豆

カカオとしても有名なダバオ市であるが、ダバオを拠点とするチョコレートメーカーが、グルメフードニュースを取り上げる英国の業界誌出版社、The Guild of Fine Food社が主催する世界最大級のフード&ドリンク部門でGreat Taste Awards賞を獲得した。

同社のウェブサイトに発表された内容では、ダバオ市カリナン在住のBelviz夫妻がオーナーのRosario’s Delicacies社は、世界106か国、12,777品から応募があったダークチョコレートの中で、Great Taste Award賞で一つ星を獲得したということだ。

フィリピンからは他にもミンダナオ島のカカオ豆でBean-to-Barチョコレートを生産するラグナ拠点のAuroチョコレート、マニラ拠点のTheo and Philoチョコレートも同賞にエントリーし、単一産地やミルクチョコレートなどの部門で賞を獲得した。

今月フィリピン農業省は、ダバオ市がフィリピンの「カカオ都市」であることを宣言している。ダバオ地方で生産されるカカオの品質が大変よく、国内総生産量の70%以上を占めていることが理由だということだ。また、2019年にダバオで生産されたカカオは約2,289トンで、過去5年間においてダバオ地方は平均して国内カカオ総生産量の80%を生産しているという。

カカオの生産条件に恵まれたダバオ地方であるが、フィリピンの国内総生産量は、世界的にみるとまだまだ少ないのが現状である。生産量1位のコートジボワールが約196.3万トン(2018年)で、フィリピンの総生産量は、世界全体の1%にも至っていない。今後のカカオ産業の発展に期待していきたい。