27日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で、毎年実施してきたダバオの二大祭りのひとつ、「カダヤワン祭り」を一部を除き、全てキャンセルにすると語った。
今年で35回目を迎えるカダヤワン祭りは民族の祭典としても知られ、毎年ダバオの少数民族が伝統的な衣装を身に纏い、伝統舞踊やパレードを行っているが、今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、国旗掲揚や感謝のお祈り等、最低限の内容のみ実施されることになるという。
サラ市長は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で4月17日から12月末まで、市が実施するの全ての行事やイベントをキャンセルにする、もしくは最低限の規模でシンプルに行う方針を示しており、市長令にも署名をして公布している。カダヤワン祭り以外にも、フィリピンで最も重要な行事のひとつであるクリスマス関係のイベントも縮小される予定である。
例年であれば、カダヤワン祭り期間中には、国内外から20万人の観光客が訪れており、市内が最も活気溢れる期間のひとつとなるが、今年は例年とは異なり、観光客が0人という異例のお祭りになりそうである。また、市内の宿泊業は営業は許可されたものの観光客の需要が全くない中、年内は厳しい経営を迫られそうである。