【News】「先住民族の土地は売りに出ていない」という立て看板がダバオ市内に立てられる

Paquibato地区の先住民族団体は、先祖代々の土地の所有権を守る立場を崩さないため、「先祖代々の土地は売りに出ていない!」という看板を立てた。開発が進むダバオ市だが、先住民族の土地は条例で保護されている場所だ。

9月6日、ダバオ市Paquibato地区バランガイSalapawanのSitio Kiman-anawにて儀式が執り行われた。ここはアタ族の土地で、儀式ではここに看板を立てた。これは、先住民族の土地の一部を移したり売買したりすることが法律で禁止されていることを市民に周知するためにおこなわれたものだ。この法律には「先住民族の土地は一般市民のものではなく先住民族の地域社会やそこに住む人々のものであり、売買・処分・破壊することはできない」と書かれている。

先住民族は、この儀式は、先祖代々の土地をくれた先祖への追悼や敬意を表すものだと述べた。また、儀式はダバオ市がおこなうPeace 911という活動に倣ったもので、このプログラムは先住民族の土地所有権を保護し、彼らの文化を守っていくことを目的としておこなわれている。

立て看板には「ANCESTRAL DOMAIN LAND IS NOT FOR SALE もしくは BAWAL ANG MAGBALIGYA. BAWAL ANG MAGPALIT(先祖代々の土地は売りに出ていない)」と英語およびビサヤ語で書かれており、これらの看板は特にPaquibato地区およびCalinan地区に立てられた。

この儀式の前、先住民族は、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ=カルピオ市長にも正式に先住民族の土地を守っていくよう周知してもらう約束をしている。同団体の次長は、「サラ市長が、故郷の土地を守っていくことへの懸念に反応してくれたことに感謝します。私たちは自分たちの文化に敬意を払っていますし、守っていきたいのです」とコメントした。

アタ族の土地は約65,800ヘクタールの広さで、そのうち約56,500ヘクタールはダバオ市内に境界線が存在する。開発が続くダバオ市だが、先住民族の土地が開発されることのないように先住民族も周知する活動に尽力している。それは、大切な先祖代々の土地を守りたいという純粋な思いからおこなわれているものだ。