【News】観光業に携わる約7,000名、ワクチン接種を受けることに

ダバオ

6月30日水曜日、ダバオ市で観光業に携わる約7,000名が1回目のワクチン接種を受けることが明らかになった。ダバオ市は依然としてCovid-19の感染状況が厳しい中にあるが、今後の観光産業回復への期待も向けられている。

ダバオ市観光局(CTOO)のGenerose Tecson所長は、3日間にわたってLanangにあるWaterfront Insular Hotel Davaoにてワクチン接種をおこなうことを明らかにした。今回接種の対象となるのは、空港、レストラン、ホテル、イベント業者、観光に携わる交通、ツアー業者、ツアーガイドなどで、シノバック社製ワクチンを打つことになっている。また、初日には計500回のワクチン接種がおこなわれる予定だ。

保健省のワクチン担当部署によると、観光業関係者は障害を患う人たちの次に優先されるグループ(A4)に属するという。

今回の集団接種について、Tecson所長は、ダバオ市が国際線を再開するために「大きな前進」だと述べた。そして、「自分たちで身を守るためにも、市内の観光業関係者がワクチンを打つというのは良い動きです。そして、これはニューノーマルに向けた準備です。観光業への大きな支援となるでしょう」と語った。しかしながら、ワクチン接種は義務ではなく、あくまで推奨しているということも述べた。

ダバオ観光協会(Data)のCherry Al-ag会長もまた、今回の集団接種について「さまざまなビジネスを再開するためにも大きな一歩となる」と述べた。しかしながら、Al-ag会長によると、依然としてワクチンを打つか決めかねている人が多くいることにも言及した。そして、市民だけでなく外国の観光客とも多く接する機会があるフロントライナーであるため、ワクチンを打つことには意義が多くあるとコメントした。

ダバオ市の観光業は、コロナ禍で大打撃を受けた。しかし、Tecson所長は、ダバオ市の経済が徐々に立ち直っていくと自信を持っている。2019年は推定350億ペソあった観光収益は、現在80億ペソまでに落ち込んでいる。ワクチン接種は徐々に進んでおり、ダバオ国際空港もCovid-19の状況が改善すれば再開する準備をしている。コロナ禍が明けたダバオ市がどうなるか、大いに期待したい。