【News】バナナ繊維の素晴らしさを広めたい、Carl Andrada氏の想いと挑戦

ミンダナオ島には豊かな自然が広がっており、それ故にさまざまな資源を有している。バナナもそのひとつであるが、その「繊維」にも注目が集まっている。そして、アメリカ合衆国ロサンゼルスで活躍するフィリピン人ファッションデザイナーは、バナナ繊維の素晴らしさを伝えようと精力的に活動している。

Carl Andrada氏はCapizで生まれたファッションおよびコスチュームデザイナーで、2015年からカリフォルニア州ロサンゼルスで活躍している。Andrada氏は祖国から離れても、自国の文化を伝えようとすることを怠らなかった。例えば、2020年のミス・ユニバースに出場したMauritis氏の写真撮影用の衣装に、Tagum市を拠点に活動するJoy Soo氏(MUSA)が作ったバナナ繊維の生地を使った。Andrada氏は、「ミス・ユニバースのコンテストが終わってから、Mauritisさんをロサンゼルスに招待しました。彼女はミス・ユニバースで私の作った衣装もいくつか着てくれたので、撮影のための十分な優雅さを備えていました。衣装の中にはミンダナオ産の繊維を使ったものもありました」と語った。

Andrada氏は、フィリピン産のバナナ繊維にすばらしい可能性があると見込んでいる。フィリピンの衣服だけでなく、ガウンやシャツ、ドレスなどの普段着る衣服にも使われ、使ってくれる人が世界にも広がってほしいと願っている。「フィリピンで十分取れるこの繊維を、もっと世界に示していかなければなりません。だからMauritiusさんにバナナ繊維で作った初期のデザインの服を着てもらいました。この繊維がどれだけ素晴らしく上品なものなのか、そして世界的にも素晴らしい品質であるのか知ってもらうためです」と同氏は思いを語った。

Andrada氏の挑戦は次のステージに進んでいる。バナナ繊維で出来た衣服を15~20着作成し、それらを2021年10月にロサンゼルスでおこなわれる2022年春夏ファッションウィークで披露する予定だという。

これからバナナ繊維のマーケットは拡大していくことだろう。Andrada氏は、こんなメッセージを残している。「この世界にはチャンスがいっぱいあるので、学ぶことを止めず、常に知識を求めるべきです。この変化の早い世の中に備えておくのです。誰かの真似なんてしないで、オリジナルであるのです。自分の中にある個性に気づき、優しくあるのです。そして、あなたの選んだ技術を大切にしていってください。」

情報化社会の激しい変化に対応し、常に自身をアップデートし続ける姿勢は、私たちも彼から学ぶものが多くあるといえよう。