ミンダナオに位置する高校「Philippine Science High School–Central Mindanao Campus :PSHS-CMC」を卒業した男子生徒が、この度アメリカのアイビーリーグのひとつであるイェール大学への進学を決めた。さらに、全額支給奨学金の対象者ともなった。
Nathan Wayne Ariston氏は、2021年に同高校を卒業した。そして、アメリカ合衆国のイェール大学だけでなく、同国のジョージア工科大学、カリフォルニア大学アーバイン校、シンガポールにあるナンヤン工科大学にも合格したという。そして、アイビーリーグに属する一流大学であるイェール大学への進学への決めたAriston氏は、同大学で物理学を専攻する予定だという。また、Ariston氏は全額支給奨学金の対象ともなり、毎年の学費を補うだけの額が支給される。
Ariston氏は、「イェール大学のClass of 2025の一員になれて本当に幸運です。そして、これまでに学んだことをさらに超えるものを学ぶ機会を与えてもらったこと、フィリピンのコミュニティに貢献できたこと、そして、イェール大学に進学できることをとても嬉しく思います」と語った。
また、進学にあたりAriston氏は決意を述べると、「私がフィリピンに貢献する最もよい方法は、近い将来Stem教育(科学、技術、工学および数学教育プログラム)を専攻するにあたり、奨学金を受け取ります。なので、私の直に周りにいるマギンダナオ州(Maguindanao、バンサモロ自治地区に属する)やミンダナオのムスリム地区の皆さんの力になれる、何らかの方法を見つけたいと思います」と述べた。また、Ariston氏は国際地学オリンピックで銀メダル、2020年国際化学オリンピックで銅メダルを獲得するなど、その才能を高校生時代から発揮してきた。
そして、最後に、Ariston氏はフィリピンの高校生に向けてメッセージを送った。「私が思うフィリピンの学ぶ人たちに最も大切なことは、具体的に表現することです。絶え間ない挑戦心をもって学び、好奇心を絶やさないこと、そして新しい考えや定理を見つけようとする姿勢です」と語ると、「これはオンライン学習でも何にでも言えることです。結局は、学ぶことは目的であり、満足するのに最も便利なものであるともいえます。もちろん、道具や資料、お金が足りなくて不利になることもあるかもしれませんが、これらの挑戦がフィリピン人の魂に役立つことに気づくでしょう」と語った。
「なぜ?」と何事にも問いをもち、学び続けることの大切さをAriston氏は語っている。