【News】ダバオ市は新型コロナウィルス感染対策強化、オフィス等の査察を開始

29日(木)、ダバオ市は市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で、市が定める感染防止対策を民間企業や個人事業主などが遵守しているかどうか確認するため、市内のオフィスや職場、商業施設あるいは飲食店などを順次ランダムに査察すると発表した。

今回、査察の対象となるのが新型コロナウィルス感染対策を定めた市長令57号を民間企業や個人事業主が遵守しているかどうかということである。市長令57号は、基本的な感染対策、つまりマスクを着用しているか、ソーシャルディスタンスが取れているか、手洗いうがいなどを定めた条項に加えて、各事業体毎に遵守すべきルールがまとめられている。

ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、市が査察を実施するにあたり、ダバオ市は未だ緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)下にあり、民間企業や個人事業主を含む全てのダバオ市民に対して、市が定める市長令や感染拡大防止対策の徹底と協力を求めている。

特に市長令57号で定めた25名以上の集会を禁止する条項では、市内でクラスターが発生している背景から、バス、銀行、病院、レストラン、および同じ共通の目的のために人々が集まらない他の同様の集会を除いて、全ての集会は禁止されていると改めて強調している。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、10月28日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は3,369名であることが発表された。うち152名が死亡し、2,460名は既に回復したという。昨日は、新たに76名の感染者が確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は757名となっている。

また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は4,976名で、うち181名が死亡し、3,687名が既に回復したと発表されている。