8月24日、ダバオ市でも学校が再開する。「ニューノーマル」の中での学校再開となるが、一部の教師たちは「新しい挑戦」を行っている。クリスティ・フバク・ルーカス氏は、サランガニ市のプラバト小学校で2002年から教鞭を取っている。彼女は新年度が始まる8月24日から、なんとボートを漕いでモジュール学習用具を運ばなければいけないという。
クリスティ氏は、「私はボートを漕ぐことは得意ではありませんが、必要とされているのでやってみなければなりません。とても大変なことですが、児童や保護者が受け渡し地点で待っているから、運ぶしかないのです」と語っている。学校から受け渡し地点までは、約1キロメートル。彼女は、25分かけて川を渡るという。ルーカス氏の他にも43人が同様の任務を与えられており、ボートを使って学習用具を運ぶことになっている。
サランガニ市の公教育を監督するアルマー・デビス氏によると、毎週金曜日、市内の特定のエリアに住む幼稚園から6年生までの児童全員に、学習用具を運び、その週の学習用具を回収し、翌週の物を渡すようにするという。さらに、雨天の際はボートでの運搬が危ないため、その時は馬を使って学習用具を運搬するとも語っている。
新しい学びのスタートまで2週間を切った。教育現場では、様々な準備が続いているようだ。