【News】ミンダナオでセメント、鉄鋼の需要が急増

コンドミニアム

ミンダナオでは、都市部での建設ブームから、セメントと鉄鋼の需要が急増している。このことは、ミンダナオでの投資や事業拡大を考えている、国内外のセメント業界の関心を高めている。

ミンダナオ開発庁のRomeo Montenegro事務次長によると、政府の戦略である、“build, build, build”プロジェクトに準拠し、インフラ、投資や様々なプロジェクトの増大による経済発展は、進行中であるとのこと。氏は、「政府と民間セクターの両者がインフラ設備の不足を満たすために協力し合っていることから、この戦略の実効性は、ミンダナオで顕著であり、またミンダナオの経済活性化につながる」。「このインフラの急速な開発は、建設資材、中でもセメントの需要の増加につながっている」と述べた。

氏によると、Cement Manufacturers’ Association of the Philippines Inc.が、セメントの需要は増え続けるという見解を示したとのこと。2015年には2,440万トンのセメントの需要があり、その時点で需要は増え続けるだろうとの見通しが立てられていた。セメントメーカーは、この需要に見合うよう、製造量の増加を計画している。

Montenegro氏は、「ミンダナオの都市部では、どこを見回しても小さなビルから、商業施設、そして高層ビルの建設が相次いでおり、経済成長に関して、建設業は間違いなく主要事業であり続けるだろう」。「ミンダナオの鉄鋼業界の活性化は、この島のためのコスト効率の高いインフラ開発を確保し、一方で国内外のマーケット用には価値の高い製品を製造できる」。「ミンダナオの鉄道プロジェクトや、ゲートウェイや交通機関の開発などの大規模なインフラ投資や、急速な都市化などは、ここミンダナオでの鉄鋼の需要を増加させている」とも話した。

そして氏は、鉄鋼とセメント業界は、冶金、及び製鋼の分野で高い技術を持つミンダナオの人々に、長期持続的な雇用の機会を提供する予定だとのことを付け加えた。