【News】ダバオ市は新型コロナウィルスに関する新たな警戒レベルを採用へ

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2021年10月19日(火)、大統領報道官のロケ氏は、フィリピンの新型コロナ対策を政府に助言する機関である省庁間タスクフォース(IATF)が2021年10月20日(水)より新型コロナウィルスに関する新しい警戒レベルの区分けを採用すると発表した。ダバオ市も10月20日以降は新しく定められた警戒レベルの区分け方法がパイロットケースとして採用されることになる。

省庁間タスクフォース(IATF)によると、新たな警戒レベルの区分け方法は新型コロナウィルスの感染状況などにより4段階に区分けされ、警戒レベル4が最も高く、警戒レベル1が最も低い区分けとなる。ダバオ地方で言えば、ダバオオキシデンタルが警戒レベルの最も高いレベル4、ダバオ市、ダバオデル・ノーテは警戒レベル3、ダバオデオロ、ダバオデルスル、ダバオオリエンタルの各州が警戒レベル2と設定された。

大統領報道官によると、この新しい警戒レベルの区分け(分類)方法は現時点で国内全てをカバーしているわけではなく、マニラ首都圏も含むいくつかの地方で実験的に採用し、有効性が確認できれば全国に拡張、実装していくということである。また、保健省(DOH)も該当するいくつかの地方における警戒レベルを18日(月)に更新している。

保健省ダバオ支部によると、新しい警戒レベルの区分けについては、地方から実情に併せて中央にきめ細かな設定を提案することが大切だとし、警戒レベル4に指定されたダバオオキシデンタルでは、新型コロナウィルスへの感染が拡大し、ICUも含む病床利用率も増加しているため、これらの地域では積極的にPCR検査を行い、潜在的なコロナ患者を発見することが重要であり、また警戒レベル3や4の地域では集中してワクチン接種を実施していくことが望ましいと述べている。

新しい警戒レベルでは最も制限が厳しいレベル4で18歳未満及び65歳以上、妊娠中、免疫不全や合併症がある人の不必要な外出を禁止しているが、屋外の個人運動は全ての年齢層で許可、レストランや飲食店での食事は屋外で収容人数の最大30%で許可、屋内においてはコロナワクチンを完全に接種している者のみ収容人数の10%で許可(但し従業員は接種済みであること)されるなど、以前の最も厳しい区分けであるECQ(強化されたコミュニティ隔離)に比べて規制が大幅に緩和されているのが特徴である。