【News】ダバオ市はマラドサ(イスラム教の学校)建設のための市長令発令、イスラムの子どもたちに教育を

ダバオ

ダバオ市は「マラドサ(イスラム教の学校)」を創設し、市内にいるムスリムの子どもたちの学びを支援することを決定した。これを受け、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、市長令53を10月1日に発令した。この条例はその日から効力をもつこととなった。

今回発令された市長令53は、「マラドサの包括的創設および広報をおこなう部署の設立(the creation of the Madrasah Comprehensive Development and Promotion Unit: MCDPU)」というものだ。これは、ムスリムの子どもたちに歴史、アラビア文字、読み書き、科学、イスラムの教えなどの「本当に価値のあるもの」を教え、社会やモラルを築いていき、法を順守する市民を生み出すために学校を設立すると、市長令には書かれている。さらに、これを実行するための計画やプログラムの作成、指揮監督する役割も担うと書かれている。加えて、マラドサの設立は、多様な民族が平和に共生するダバオ市を作っていくためにも重要である。

MCDPUはその方針を決める役割を担い、プログラム執行部はマラドサの運営や職務上の全業務を担う。それらにはキャリア開発、計画や実施の監督業務、組織のプログラムや事業、特別プロジェクトの評価が含まれる。また、アシスタントやスーパーバイザーの役割なども、この市長令に明記されている。

また、現場で働く教師の役割についても言及がある。校長は自分が担当するマラドサの指揮監督をおこない、教室、指導案、授業記録を確認することが求められる。また、緊急時には教壇に立つことも求められる。アラビア語教師は分かりやすい授業と教具を使い、指導方法と評価について特に言及されている。そのために指導案や教具の準備、カリキュラム開発に積極的に取り組むことが求められる。児童生徒が効果的かつ確実に学習に取り組めるような準備が求められると記載されている。

カダヤワン祭でも見られるように、ダバオ市は一つひとつの民族を大切にして過ごしている。今回の取り組みで、イスラム系民族の文化がしっかりと受け継がれていくことが期待される。

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