【News】環境問題研究家、無責任な廃棄物管理に異議を唱える

骨格標本展示

7月28日ダバオ市、マティナ・アプラヤの沿岸道路工事現場にてピグミーマッコウクジラの死骸が漁民によって発見された。これで、ダバオにて同様の形で海洋生物の死亡が確認されたのは2019年に入り、既に5件目となる。このような背景を受け、D’Bone Collector博物館館長Darrell Blatchley氏は、ブラスチック消費の制限と、廃棄物の適切な分別を実践するよう呼び掛けている。

過去10年間、 D’Bone Collector博物館は、ダバオ地域のクジラおよびイルカの死骸を63頭記録している。その内48頭の死因については、プラスチックの摂取によるものだという。人間の活動が、海洋生物の死の一番の要因となっておる。今年の初めには、コンポステラ・バレー州、マビニに位置するバランガイ・カドゥナンの海岸に、オスの子アカボウクジラの死体が打ち上げられた。死体を調査したところ、クジラは約40キロのビニール袋、16枚の米袋、4枚のバナナ農園袋を摂取していたことが判明した。

Blatchley氏は、廃棄物の分別およびプラスチック消費の削減を通じて、海洋生態系を尊重することが、将来このような悲劇を回避することにつながると確信している。廃棄物管理に対し、責任感を持つことによって海生生物のプラスチック摂取を減らしていく事ができるだろう。