【News】ある有名一家が結婚式を挙行、ダバオ市は40名の濃厚接触者を捜索中

ダバオ

「新型コロナウイルスで陽性となったゲストの1人と接触があった人達を、現在捜索している」8月25日、ダバオ市長のサラ・ドュテルテ=カルピオ氏はラジオのインタビューでこのように述べた。その数は40名。彼らは、新型コロナウイルスが広がる中で行われた、ある有名な一家の結婚式の参加者である。

サラ氏は、「式場側は、『新型コロナウイルスを広めてしまう可能性があるため、この結婚式を執り行うことは、リスクが大きすぎる』と、この一家に注意をしていた。しかし、彼らはその忠告を無視して、結婚式を決行したのだ」と語っている。ダバオ市の定める条例では、4月17日から12月31日まで、パーティーなど大人数が集まるイベントは25人以下で行うように指示されている。先日始まったカダヤワン祭をはじめとして、市内の大規模イベントはすべて中止、もしくはオンラインでの開催に切り替わっていた。

現在、ダバオ市では結婚式に参加した40名を濃厚接触者として捜索している。ただし、会場側や結婚式のスタッフも含めると、その数は今後増える可能性もある。サラ氏は、「この一家が市の条例を最低限(特に、招待ゲスト数の制限)守ってくれれば、このような事態にはならなかった」と語っている。さらに、名前は明らかにしていないものの、政府の条例を無視する一部の裕福な家族を批判した。この事件については、現在、ダバオ市法務局が調査をしているところだ。

今後も、バースデーパーティーなど、25人以下であれば集まる機会もあるだろう。その際、マスクの着用、2メートル以上のソーシャルディスタンス、石鹸を使っての手洗いなどを実践し、一人ひとりが感染予防に務めることが何より大切であろう。