国家貧困撲滅委員会(NAPC)ミンダナオオペレーションマネージャーAugusto Tapia氏は、孤立した少数民族の村「Sitio Tapayanon」に支援キャラバンを9月30日に派遣することを決定したという。
今年2月上旬、陸軍第1歩兵旅団第60歩兵大隊が犯罪者捜索作戦を実行中、 ミンダナオ島北部のBukidnon州、Agusan州、ダバオ州にまたがる州境付近にてSitio Tapayanonを発見したという。
今年5月には第一回関係者間調整・計画会議(1st Multi-Stakeholders Coordination and Planning Conference)が開かれ、各関係機関、自治体の長、軍部の代表が必要な準備と状況について議論を行った。同会議では、住民登録、先住民族の政治構造の前例リサーチ、相続されてきた領地の明確化、公衆衛生と栄養状態、基礎教育などが解決を優先するべき課題だとされた。
社会福祉・開発局(以下DSWD)は、4月24日からSitio Tapayanonを視察し、必要となる援助を具体的に決定したと発表し、DSWDダバオ支局の先住民族担当者のAudrie Perez氏は、地域への長期的な生活支援を検討しており、政府に対し水源の確保を提案していると述べた。
ダバオ市は、今回発見された村に対し支援を行う用意があることを発表している。地方自治体はこのような公共サービスが途絶された地域をなくすため、捜索を検討していく必要があるだろう。