現在生存しているワシの中で世界最大の全長および翼の面積を誇るフィリピンワシは、フィリピンの国鳥としても知られており、フィリピン国民の誇りとして愛され続けている。
1992年1月15日、ダバオ地方マラゴスにあるフィリピンイーグルセンターで孵化して以来、Pag-asaと名付けられた最初の飼育フィリピンワシは、めでたく27回目の誕生日を迎えた。
フィリピンイーグル財団のDennis Joseph I. Salvador氏は、絶滅危惧種となったフィリピンワシを保護することの重要性について、一般の人々の意識が高まっている証拠だと、喜びのコメントを発表している。
フィリピンの標準語であるタガログ語の「希望」という言葉に由来するPag-asaは、絶滅の危機に瀕している動物の希望の光となるべく、現在もイーグルセンターで元気に過ごしている。同センターも掲げる、国鳥フィリピンワシの絶滅危惧種からの救済という最終目標の達成は、まだまだ長い道のりではあるものの、人々の意識が変わることで、野生のワシの狩猟や人為的な脅威が減少していく事を強く願いたい。