【コラム】ダバオとの出会い~ ダバオを初めて訪れたときのことなど~(1)

ダバオ空港にかなりのハードランディングで到着した飛行機は、滑走路の端近くまで行くといきなりUターンしてターミナルに向かった。今もそうなのかも知れないが、当時のダバオ空港は誘導路が未整備で、到着した航空機は滑走路をUターンしてターミナルに向かったのである。

当時のダバオ国際空港

初めて降り立ったダバオ空港は想像していた以上に簡素なつくりで、フィリピン第3の都市の空港としては極めて貧弱なものに思えた。そして何やら不思議なにおいが漂っていた。このにおいが何なのかはすぐ後に知ることになる。

空港には現地のNGOの日本人スタッフが迎えに来てくれているという。S氏とともに荷物を受け取り、税関に向かったが、空港の出口あたりで二人の日本人らしい男女が彼に手を振るのが見えた。税関ではS氏が持ってきた多くの書籍が女性職員にとがめられたが、横から口出しした私の、“These are his personal belongings”というつたない英語が通じたのか通じなかったのか、話の通じない日本人3人にあきれたのか、何とか無事通過することができた。

空港に出迎えてくれたのは、まだ若い二人の日本人スタッフであった。当時NGOにいたT氏と、今もこの地で活躍するダバオッチ主宰者の長谷川氏であった。この時はまだ私も、長谷川氏とそしてこのダバオの町とのお付き合いがこんなにも長く続くということは想像だにすることができなかった。(つづく)

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