【コラム】今、ダバオとサマル島の観光一体開発に大きな可能性

ミンダナオ島全体においてレベル1(十分注意してください)が占める割合はごくわずかであるが、かつてのダバオのみという状況(後にジェネラル・サントスも加わった)は脱し、2019年11月01日の更新では「ミンダナオ島東部の一部地域では,過去数年にわたりテロ事件等が発生していない」という理由で、タグム,ディゴス,マティとともにサマル全域がレベル1に引き下げられた(ちなみにフィリピン全土でレベル0の地域はなく、日本人にも大人気のセブもレベル1である)。

エメラルドグリーンの美しい滝が見れるハギミットフォールズ

私はこのサマルのレベル1への引き下げはダバオの観光にとって大きなチャンスであると考える。ダバオの観光にとってサマル島の重要性は誰もが認識するとおりであり、パラダイス・ビーチ・リゾートなど島西部のビーチ・リゾートの他にも、ダバオッチにも紹介されているハギミット・フォールズ、モンカド・ホワイトハウス、モンフォート・バット・サンクチュアリ、ジャパニーズ・ケーブ・ハウス、カバニコ・イルマレ・ビーチリゾートなど魅力的な観光ポイントが目白押しである。

ダバオとサマルをあわせた場合、それらが持つポテンシャルはセブ以上かもしれない。現在、ミンダナオ北部および西部への一般客の観光での移動は事実上不可能である反面、ダバオとサマル島との一体的観光開発は大きな可能性を持つ。今こそ日本との観光交流を前進させていく必要がある。巨大都市と自然豊かなリゾートアイランドが近接するという好立地を生かさない手はない。旅行会社のツアー造成意欲を引き出すためにどのような工夫が必要なのかなど、ダバオの可能性を信じる仲間たちと真剣に議論する機会を持ちたいものである。