【コラム】フィリピンの田舎で暮らしていて知った、おまじないの話

調べてみたところ、海洋生物の毒はほとんどがタンパク質でできており、40度~50度くらいの温度で変性して毒性を失うんだそうで。なので、ゴムの不完全燃焼のブスブス燃える熱であぶるのには、科学的な根拠もあるわけです。実際はゴムじゃなくて炭火でもお湯でも熱い砂でもなんでもいいんですが、古タイヤのほうが黒い煙に呪術感があって効く気がします。「海洋生物の毒には熱」というのは覚えておくといいですよ。

最後に紹介するのはまさにおまじない。ギャンブルの必勝法です。(笑)フィリピンの田舎では、公式に行われている宝くじの下2桁だけを当てるローカルくじが行われてまして、その必勝法のようなものがオジサンたちの間で高値で売り買いされているんですが、日本でも競馬やパチンコの必勝法を売りますという詐欺は根強い人気ですよね。でも、そんな怪しい情報に踊らされてはいけません。

「大きなクモのおなかに見える数字の宝くじを買うと当たる」というおまじないがあるからです。私も本当かな?と思ってアシダカグモやオオジョロウグモを見つけた時にはおなかの模様を観察してみるんですが、どうやって見てもそこに数字が書いてあるようには見えません。ギャンブルの才能はないようです。ちなみにこれらのクモはゴキブリやハエなどを食べてくれる頼もしいヤツです。大事にしようという気持ちから生まれた文化かもしれませんね。