【コラム】フィリピンの田舎で暮らしていて知った、おまじないの話

お次に紹介するのは「出かける前に皿が割れたら、もう一枚割る」というおまじない。これは「壊れた物が1つだと寂しがって、道連れを求めて事故を起こすかもしれないから」だそうです。

なるほど、孤独を何よりも嫌うフィリピンの人たちらしい感覚ですね。物に心を見出すのは日本でも「針供養」とか「付喪神」とかの信仰があるのでシンパシーを感じます。皿を割るのはもったいない…という時は空き瓶を割っておまじない完了とみなす場合もあります。道連れは誰でもいいのか?と突っ込みたくもなりますが、そのあたりの鷹揚さもフィリピンらしいですね。

そしてお次はより実践的なもので「ウニを踏んだら古タイヤを焼いてその煙で足の裏をあぶれ」というもの。おまじないというより、民間医療の類ですね。これは実際にものすごく効きます。放っておくと2~3時間は痛いのに、これをやると5分くらいで痛みがひきます。