【News】高騰する木材に代わり注目される竹素材、ダバオデルスル州で農業省のプロジェクトが開始

フィリピンの竹林
フィリピンの竹林

2022年3月14日(月)、農業省ダバオ支部はダバオ地域の農業コミュニティ間でより市場を中心として環境に配慮したプロジェクトを提供するため、ダバオデルスル州立大学と提携して、バンブー加工センターをダバオデルスル州内に2千万ペソの予算を投じて設立すると発表した。

農業省の下部組織である竹林農村企業開発(BREAD)は、今回設立するバンブー加工センターについて、高騰する木材の代替として市場の需要が高いプレス竹または人工竹の生産及び商業化のための施設であり、農業省が農業ビジネスを発展させていく戦略のひとつで重要な意味を持つ施設になるということである。

農業省ダバオ支部は、まもなくダバオデルスル州立大学、地方自治体、農民団体とバンブープランテーションを設立し、加工用ジャイアントバンブー等の竹品種の供給を確保するための覚書を締結する予定だと述べている。覚書では、農民は無料で苗木や肥料も受け取ることができるとしている。

プロジェクトは2022年9月開始を予定しており、2万ヘクタールの敷地面積に500名の農民がバンブープランテーションに関わることが目標とされている。燃料の高騰によりセメントや木材などの価格も軒並み値上がりしている中で、環境に配慮した伝統的な竹材の利用が広がり、竹林業がより発展していくことが期待されている。

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