【News】ダバオ市で発生した豪雨による洪水被害状況が各バランガイで明らかに、主な原因はゴミや廃棄物

ダバオ市洪水
©Photo by ABS-CBN News

2021年10月26日(火)、25日夜から翌朝にかけて発生した大雨による影響で市内各所で発生した洪水被害について、ダバオ市災害対策室(DRRMO)は未だに正式な報告を発表していないが、バランガイ(行政の最小単位)の報告でその被害状況が徐々に明らかになってきている。

ダバオ市カバンティアン地区、マティーナクロッシング74-A地区の一部では大雨の影響で道路が冠水し、およそ850世帯が避難をした。カバンティアン地区のバランガイキャプテン(バランガイの首長)はダバオ市のラジオ番組に出演し、当時の状況について「大雨による影響であっという間に道の至る所が冠水し、住宅に雨水が流れ込んできた。いくつかの家が浸水し始めた直後に住民約250世帯が安全な場所に避難した」と語った。

マティーナクロッシング74-A地区のバランガイキャプテンは、今回の豪雨が発生した直後に同地区の約600世帯を先行して避難させ、避難した住民には温かい食事を提供したと述べた。避難してきた住人は既に自宅へと戻ったということであるが、同キャプテンは洪水による災害を防いでいくためには現在マティーナパンギ川で進めているような洪水制御プロジェクトをより進めていくことが効果的であると語っている。

ダバオ市は市内の洪水問題やその他の気象災害に対処するために苦心している。市内の環境NGO(IDIS)はダバオ市の洪水対策や気象災害対策は一定の評価ができるとしながらも、全体としては不十分であるとしている。同NGOは、洪水の原因となるような使い捨てプラスチックや固形廃棄物の投棄を速やかに禁止し、監視を強化する条例の制定を市に求めていると述べた。実際に今回のような洪水被害は住民が出すゴミや廃棄物が排水溝に詰まり発生することが原因のひとつとされている。

また、同NGOは水害が発生しやすい地区の住宅開発を禁じる条例を制定し、都市の緑地化を進め、湿地や小川などを保護していくこと、透水性舗装を導入すること等が、洪水被害を緩和できる方策であるとしているが、最も実現可能な方策はダバオ市民が責任を持って行動し、プラスチック廃棄物等を川や水路、道路や土地などに無差別に投棄しないことであると付け加えた。

【News】ダバオで豪雨による洪水が発生し、多くの地区で浸水被害が報告される

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