【News】10月26日より酒類販売禁止令と夜間外出禁止令を解除、ダバオ市は更なる規制緩和策を発表

酒類販売禁止

2021年10月25日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は新型コロナウィルス感染拡大防止策として導入していた市内における酒類販売提供禁止令及び夜間外出禁止令を年末までとしていたが、前倒して10月26日(火)から2022年1月15日まで解除すると発表した。しかしながら、パンデミック宣言以前から導入されている深夜1時から朝8時までの酒類販売提供禁止令は引き続き維持される。

市内での酒類販売提供禁止令及び夜間外出禁止令に関しては、昨年10月半ばから新型コロナウィルス感染が再拡大したため、夜間外出禁止令については2020年10月15日、酒類販売禁止令については同年11月2日に再規制がそれぞれ設けられ、以降継続して導入されていたため、今回規制が解除されることになれば、実におよそ1年ぶりのことになる。

今回の規制緩和の背景には、市内において新型コロナウィルス感染状況が落ち着きを見せてきたことと、ワクチン接種が進んできたことが考えられる。ダバオ市の発表によると、10月18日(月)時点で1回目のワクチン接種を完了した市民が836,662人、2回目のワクチン接種を完了した市民が719,140人と目標としている120万人の接種に対しておよそ60%が接種を終えている。さらに12月末までに目標を達成できる見込みであるとしている。

ダバオ市の規制緩和については、酒類販売禁止令や夜間外出禁止令の他にも、省庁間タスクフォース(IATF)による区分けで警戒レベル3と設定されたことで、市内の飲食店などの施設では収容人数の30%までという制限のもと営業再開が可能になり、外出が厳しく制限されていた18歳以下の子どもや65歳以上の高齢者についても必要のある外出のみ許可されることが明らかになっている。

また、ダバオ市の対岸にあるサマル島はワクチン接種者を対象にダバオ地方外からの観光客受入れを準備しており、ダバオ国際空港においてはパンデミック宣言以降、停止していた国際線が今月末よりダバオ-シンガポール間で再就航される予定である。但し、ダバオ市は空港に到着する全ての乗客に72時間以内のPCR検査陰性証明提出を義務付けており、今後はダバオ地域外からの入境規制緩和が期待される。