【News】偽のPCRテスト結果を提出した人物に5,040ペソの罰金命令が下る

ダバオ国際空港

ダバオ国際空港にて、偽のPCRテスト結果を提出した人物を相手取り、ダバオ市が裁判を起こしていた。そして、第一審が下り、この人物に5,040ペソ(約11,000円)の罰金支払いが命じられた。この裁判が、PCRテストの結果を偽って捕まったケースを取り扱った最初のものだった。

ダバオ市情報局は、ダバオ市裁判所で裁判がおこなわれ、憲法およびダバオ市条例違反を理由にこの人物に対し、5,040ペソの支払いが命じられたと発表した。この人物は、2021年2月27日、ダバオ国際空港にてPCRテスト会場からもらったレシートやメールなどの書類を提出することなく、PCRテストの結果を提出したという。

公共警備および安全指令センター(PSSCC)のAngel Sumagaysay司令官によると、今回のケースが初めてダバオ市が訴訟を起こしたものだったという。また、この人物の名前が、PCRテストを受けた人が登録されるシステムから見つからなかったことから、告訴に至ったとも述べた。これまで159件の同様の事件が発生しており、うち145件は審問となり、14件は訴訟となっている。

8月2日、Samagaysay司令官は、9名が同様の事案で逮捕され、これは1日で逮捕された人数で最も多かったと語った。その中には陽性結果が出た人もいた。また、PSSCCの担当者は、「テストの結果を偽ったからこうなったのです。なぜそうするかは分かりませんが、このような事案はいくつも取り扱っています。違反する人たちのせいで、ダバオ市やダバオ市民はリスクに瀕しているといえます」と語った。

ダバオ市は、国際定期便、国内不定期便(チャーター便)などのダバオ市を離発着する飛行機を許可しているものの、PCRテストの提出は義務付けている状況だ。それは、デルタ変異株などの危険なウイルスを感染拡大させないためであり、とても重要な水際対策だといえる。しかし、違反をする人がウイルスを持ち込んでは意味がない。今回の裁判の結果が、違反しようとする意識にブレーキをかけてくれればと思う。

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