【News】メトロダバオ自転車レーン網が正式に開通へ

ダバオ市内

7月20日、ダバオ市で整備が進められていた自転車レーンが正式に開通を迎えた。全長54.71キロメートルにおよぶ「メトロダバオ自転車レーン網(Metro Davao Bike Lane Network)」は、自転車を使う人の安全のため、そして自転車利用を促すための役割が期待されている。

交通省のMark Steven Pastor次官は、6月30日に市内14箇所にまたがる自転車レーンの整備が終わったと公式発表した。自転車レーンは、Davao-Cotabato Highway、ABS-CBN-Quimpo Boulevard Diversion Road、 G.E. Street (Sandawa Road)、 Roxas Avenue、 Quezon Avenue、 Elpidio Quirino Avenue、 E. Jacinto Extension Street、 Dr. A. Gahol Street、 Mabini Street、 F. Torres Street、 Loyola Street、 Porras Street、 Iñigo Street、 Nicasio Streetに整備された。また、レーンには自転車ユーザーの安全を確保するために、白と緑の線でさまざまな表示が描かれている。さらに、太陽光蓄電のライトが埋め込められており、自転車をかけるラックも用意されている。

Pastor次官は、自転車レーンに関して、「2020年にコロナ禍に入り、交通を含め、前例のない状況が国を襲っています。我々は交通のあり方を考え直し、改革を進めなければなりませんでした。ニューノーマルにふさわしく、コロナ禍の市民の交通のニーズに応えられるようなものが求められていました」と語った。

また、フィリピン公共事業道路省(DPWH)のMark Villar長官は、ビデオメッセージの中で、特に市内の交通量が多い道路を自転車で通勤する人の不安を払拭するだろうとコメントしている。また、同様にビデオメッセージを送ったダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、「自転車レーンが設けられることにより、ダバオ市民は完全に安全な状態で自転車に乗れます。それは仕事に行く交通手段でもあり、運動や余暇のためのものでもあります」とコメントし、バイク活用を促すことは、市の持続的かつ再生可能なゴールの達成の鍵となるだろうと述べた。コロナ禍でダバオ市で広がった自転車活用の波が、新たな可能性を生み出すことが期待されていることが伺える。

第19回ダバオ市議会では、現在自転車に関する条例やダバオ市の交通規則の調整をおこなっているところだ。安全に自転車を利用できるよう、自転車レーンを塞いだ人を処罰するルールが設けられる予定となっている。

ダバオ市は本格的に自転車利用を促そうとしている。コロナ禍が明け、ダバオに行く際には、サイクリングを楽しんでみてはいかがだろうか?