【News】鉄道開通に向けて、Panabo市で線路の土地確保に向けた条例制定へ

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2022年の完成に向けて動いている「ミンダナオ鉄道プロジェクト」は、線路を敷く場所の確保に動いている段階だ。電車が通過するPanabo市では、2021年4月中に線路の敷地を「建物禁止ゾーン」にするための条例を可決させた。

この条例は4月14日にPanabo市長のサインが終わり、4月19日月曜日に発令された。Panabo市内で線路が通ることになるのは、以下の地区となっている; Barangays Quezon, Southern Davao, Datu Abdul Dadia, New Visayas, Little Panay, Maduao, Tagpore, および San Nicholas

この条例の発案者であるCouncilor Gregorio Dujai III氏は、条例の目的は、補填やその他の方法だけで私有地を譲渡してもらうためだと語った。そして「さらに、線路の妨げになる建造物や住居、不法に住む人などの立ち退きにも必要なのです。市内の対象となる地域を建物禁止ゾーンとして、強制してでも線路の場所を確保する必要がある。だから、この条例が早急に成立することが求められたのです」と語った。

同議員によると、プロジェクトのフェーズ1は2020年の1~3月に始まる計画だったという。そして、単線の電線の通らない線路(※イメージ写真には電線が通っているが、途中で変更となった)には、8つの駅が設けられる計画だ。Tagum、Carmen、Panabo、Sta.Cruz、Digos、そしてダバオ市の3箇所である。

条例には、公的な安全の理由がなければ、フェンスや壁などを立ててはいけないと書かれている。また、建物禁止ゾーン内では人的活動および占有も禁止される。また、適切な警告やヒアリングをおこなっても残された建物は、徴用され、取り壊される可能性があるとも書かれている。線路用地の確保のため、様々な取り決めがなされていることが伺える。

鉄道開通に向けての動きが活発になっている。鉄道が開通される日が待ち遠しい。そして、その頃にはコロナ禍も終わり、自由に旅行できるようになっていてほしいと思う。