【News】「チョコレート都市」ダバオ、「カカオ都市」ダバオ地方に関する法律が上院通過

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カカオ豆

ダバオ市を「チョコレート都市」に、ダバオ地方を「カカオ都市」に―――ついに、この法案が上院を通過した。ダバオ市、ダバオ地方がいよいよ、公式にフィリピンの「チョコレート都市」「カカオ都市」になろうとしている。これを受け、複数のプロジェクトも計画されているという。しかし、全員がこの法案の可決に納得はしていないようだ。

3月8日、フィリピン上院議会は、上院法案1741(ダバオ市をフィリピンのチョコレート都市、およびダバオ地方をフィリピンのカカオ都市と宣言する法律)を可決させた。同法の第2項には、ダバオ市およびダバオ地方を「国でカカオを最も多く生産し、米国や日本、ヨーロッパのチョコレート製造企業によって世界から認められることに最も貢献する存在」として認識することを求めると記載されている。

この法律によって、ダバオ市やダバオ地方の認識が広まることのメリットを、ダバオ市の農業局長であるLeo Brian Leuterio氏は、このように語っている。「地産のチョコレートが増えることになるでしょう。価格面、生産面で見ても向上が見られるでしょう。そして、より多くの販売経路が生まれ、価格もいい状態で維持できることが期待されます」。

しかし、全員がこの法律に納得しているわけではない。上院議員の中には「国全体のカカオ産業を盛り上げるものになぜしなかったのか?この法律で最も得をすることになるダバオ出身の大統領とは、もう一緒に仕事をしないでしょう」と発言したものもいる。実際、ダバオ地方外のカカオ産業がこの法案に含まれなかったことに対し、不満の声は多く挙がっているのが現状だ。

ダバオ地方が大きく飛躍するチャンスとなる法律の可決は、嬉しい出来事だ。その一方、ダバオ地方外のカカオ産業はどうなるのだろうか?今後の進展を見守りたい。