【News】新型コロナウィルスワクチン、ダバオに第一陣が到着

SPMC

新型コロナウィルスワクチン担当者によると、2月28日(日)にマニラ首都圏に到着した中国シノバックバイオテック社の新型コロナウィルスワクチン第一陣60万回分のうち、12,000回分のワクチンが当初の予定より前倒しで3月2日(火)午前中にダバオ市に到着したと発表した。

フィリピン国内に最初に到着したシノバックバイオテック社の新型コロナウィルスワクチン60万回分は中国政府からの寄贈である。同ワクチンは3月1日(月)からマニラ首都圏にあるフィリピン総合病院で正式に接種が開始され、セブやダバオでも同社のワクチンがマニラから輸送後、早くて今週中には開始される見込みとなっている。

1日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、ダバオ市では中国シノバックバイオテック社のワクチンが空港に到着後、フィリピン南部医療センター(SPMC)に運ばれ、準備が整い次第、早くて3日(水)から順次医療従事者への接種が開始されると述べた。

一方、フィリピン保健省は、世界保健機関(WHO)の国際的な枠組み「covaxファシリティ」からフィリピン国内に輸送が予定されていた英国アストラゼネカ社の新型コロナウィルスワクチン525,600回分は、世界的な供給不足と輸送の問題で当初の到着予定日である3月1日から1週間ほど遅れるという発表した。

ダバオ市で新型コロナウィルスの対応に従事している公立及び私立病院の医療従事者は13,000人とされる。まずは新型コロナウィルスの受け入れ公立病院であるフィリピン南部医療センター(SPMC)に勤務する医療従事者らを優先的にワクチン接種を実施し、そのあと他の病院に勤める医療従事者、高齢者、低所得者、警備員らにワクチン接種が予定されている。

ダバオ市保健局によると、市で目標としているワクチン接種人数は120万人で、優先的に接種を予定している人数は上記の医療従事者、高齢者、低所得者、警備員らおよそ50万人であるという。また、医療従事者らは市保健局が、高齢者は高齢者局、低所得者は社会福祉開発局などがそれぞれ接種開始に向けて準備を進めているということだ。

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