【News】アフリカ豚熱(ASF)の発見から1年、ダバオ地方の現状は?

ロハスナイトマーケット

ダバオ地方をアフリカ豚熱(ASF)が襲ってから1年が経過した。一時は小康状態にあったが、今年に入って再び感染が拡大している。これまでに殺処分された家畜用豚は、合計で約42,000頭におよぶという。

ダバオ農業省(DA-Davao)でASF対応の中心を担うArmie Capiyan氏によると、2020年1月からの1年間で、41,831頭の家畜用豚が殺処分されたという。その内訳は、ダバオオキシデンタルが23,326頭、ダバオデルサルが6,431頭、ダバオ市が4,463頭、ダバオデル・ノーテが2,330頭、ダバオデオロが2,330頭、そしてダバオオリエンタルが682頭となっている。そして現在、ダバオオキシデンタルではASFの感染例は報告されておらず、ダバオデル・ノーテ、ダバオオリエンタル、そしてダバオデオロでは感染が現在報告されている。

ここで懸念されるのが、豚肉やその製品の価格の高騰である。ここ数週間で1キロあたり300ペソ前後(日本円で約660円、2021年2月6日現在のレート)まで上がっているという。これについて、Capuyan氏は、ダバオ地方の現在の豚肉価格には影響しないと主張した。「ダバオ地方には十分豚肉の供給ができる量がある。他の地方から輸入する必要はない」と同氏は語った。その後、価格が高騰している原因は、コロナ禍による様々な制限であると語った。

この問題への対応として、議員のPamela Librado-Morata氏は、肉製品や野菜、その他生活に必要な物資の価格が高騰している事態に際し、一時的な補助金を支払うべきだと市議会や国会で訴えている。「国は、生産者や商売に関わる人たちに十分な補助金を補填すべきで、それはダバオ地方に限らず、ミンダナオ島全体にすべきことだ」と述べると、ダバオ市も緊急資金であるQuick Response Fund(通常、大災害や緊急宣言をおこなわないと適用されないもの)のうち63億7千万ペソを適用し、該当する人たちを支援しなければならないと述べた。

新型コロナウイルスの対応だけでなく、ダバオ地方では現在、アフリカ豚熱の対応も急務となっている。