【News】新型コロナワクチン接種、2月下旬の開始を目指すも保管施設に課題

コロナ検疫

2月1日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は地元のラジオ番組に出演し、今月末から市内での接種開始が期待されている新型コロナウィルスのワクチンについて、一部のワクチンを保管するために必要な超低温で冷凍保存できる施設は市内に一か所もないと述べた。

サラ市長によると、ファイザー社はワクチンをマイナス70度以下で保管する必要があり、モデルナ社のワクチンもマイナス20度で保管しなければならないという。それらのワクチンを保管するために必要な超低温冷凍庫を持つ施設をどうするかが課題であるという認識を示した。

ダバオ市の新型コロナウィルス感染症対策担当部署によると、1月14日にフィリピン政府が95%の有効性が期待できるとして緊急使用許可を出したファイザー社の初回分ワクチンは既にダバオ市に到着したということである。また今後のワクチン接種のプロセスについては、麻疹やポリオと同様のプロセスで実施するという。

サラ市長は、問題はダバオ市だけではなく、ダバオ地方全体でワクチンを保管するための設備が不足していることで、今月末から市内で開始を予定しているワクチン接種前に、省庁間タスクフォース(IATF)が超低温冷凍庫が不足している問題を解決することを期待しているとした。

ダバオ市の新型コロナワクチンの接種については、公立および私立病院と関連医療機関の医療従事者を対象に2月下旬から開始される予定である。市では英国アストラゼネカ社とワクチンの供給に関して契約を結んでおり、2年以内に120万人分の接種完了を目指すとしている。