【News】南フィリピン医療センターのICU病床、再び満床状態に

SPMC

南フィリピン医療センター(SPMC)のICUの新型コロナウイルス(Covid-19)病床率が、年末年始に100%に達したことが明らかになった。その原因ははっきりとはしていないが、集団で集まった事例が散見されたことは判明しているという。

SPMCにはCovid-19患者用のICU病床が30用意されているが、2020年12月30日から2021年1月2日にかけてそのすべてが埋まった状態になったという。また、Covid-19患者用の一般病床は342用意されているが、こちらの病床率は依然として平均65%であるとのことだ。

SMPCのICU病床率は、2020年9月の終わりから10月にかけて満床になったことがある。その後、10月中に一部の規制によってCovid-19患者数が減少し、その後Covid-19病床率は改善した。最近もCovid-19新規感染者数の高まりを受けて、夜間外出禁止令や禁酒令、大勢での集会の禁止などの対策が取られている。

今回のICU病床がすべて埋まる前には、時期でいえばクリスマスのお祝いがあった。この期間中に大勢で集まるとCovid-19の感染が拡大すると、保健省は公式に警鐘を鳴らしていた。これについて、病院側からは感染者数の急増とクリスマスに関係があったという声明は出ていない。一方で保健省ダバオ支部は、休暇期間中のお祝いが感染者数の急増に影響したという考えをあらわにした。実際に同支部は、記者会見において、集会に参加した履歴があるCovid-19陽性者が確認されたという報告を数件受けたと明らかにしている。

集会活動は、市長令で禁じられている行為だ。感染拡大を阻止するために最も大切なことは「一人ひとりが基本的な感染拡大対策をおこなうこと」だ。そのことを肝に銘じて、日々を過ごしていきたいと思う。