【News】アフリカ豚熱、今年7月以降ダバオ市内で確認されず

ダバオ

ダバオ市の獣医師会(City Veterinary Office 以下CVO)は公式発表において、今年8月からダバオ市においてアフリカ豚熱(ASF)が発見されていないことを明らかにした。ただし、ダバオ地方では依然として継続的に発見されているため、今後も継続して未然防止のための対応をおこなっていくとのことだ。

CVO所長のセレリーン・ピニリ氏は、最後にダバオ市内でASFが発見されたのは2020年7月の、Paquibato地区のバランガイLumiadでの感染事例だと語った。このとき、感染した豚は殺処分され、バランガイ内の数頭の豚に対して血液検査をすぐにおこなった。幸い、その他の豚は陰性が明らかになった。

ダバオ地方でASFの感染が初めて明らかになったのは、西ダバオ州のDon Marcelinoでのことだった。その後の2019年12月06日、ダバオ農業省はASFがダバオ市に侵入したことを認めた。このときASFの感染が明らかになった場所は、CalinanのバランガイLamananおよびDomingaであった。その後、CalinanのバランガイInayangan、Marilog地区のバランガイMagsaysayやLumiadでも感染事例が確認された。

この対応については、感染が確認された地域では豚や豚肉製品の移動を禁じていた。さらに、CVOのチームが週1回バランガイを巡回し、飼育している豚にASFの症状が見られないか畜産農家にヒアリングをしている。

ダバオ地方全体で見れば感染事例が見られるが、これらの対応によって、ASFがダバオ市内で発生しないことを祈りたい。