【News】新型コロナウィルスの影響で冷え込むダバオ経済、市内で休業や倒産が相次ぐ

SMシティ

11月30日(月)、ドゥテルテ大統領はダバオ市も含む国内8つの地域で新型コロナウィルスが感染拡大しているとして、これらの地域の都市封鎖や隔離措置を一般的なコミュニティ隔離(GCQ)とすることを決めた。期間は12月1日から年末までとしている。これにより、ダバオ市も12月末まで厳しい隔離措置であるGCQの延長が確定した。

3月のパンデミック以降、9カ月間にも及ぶ市内の都市封鎖や隔離措置で市内の企業、飲食店やホテル等は営業を禁止あるいは様々な制限されており、ここに来て更なる厳しい隔離措置の延長が年末まで決まったことで、継続を諦めて休業や倒産をする企業や個人事業主が増加してきている。

6月にはダバオのシンボル的存在である、マルコポーロホテルが営業を終了し、11月29日には、老舗ラグジュアリーホテルのグランドリーガルホテルが休業を発表、同日にはダバオの有名コーヒーショップであるGREEN COFFEEが閉店を決定した。また飲食や宿泊業のみならず、1951年設立でダバオの最も古い学校のひとつであるHoly Cross of Davao Collegeは来年度から学校を開校しないことを決定している。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、11月30日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は6,480名であることが発表された。うち290名が死亡し、3,965名は既に回復したという。30日には、新たに新規感染者数が47名確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は2,225名となっている。

また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は9,250名で、うち353名が死亡し、6,142名が既に回復した。30日には新たに55名の新規感染者数を確認している。