【News】新型コロナウィルス感染拡大でダバオ市は隔離措置レベル引き上げ決定

20日(金)、ロケ大統領報道官は、新型コロナウィルスの感染が拡大しているダバオ市について、現在の緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)から一般コミュニティ隔離(GCQ)へとレベルを一段階引き上げると公表した。期間は本日11月20日から11月30日までを予定しているという。これにより様々な経済活動への影響が懸念される。

隔離措置レベルの引き上げについては、19日(木)にダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長が、新型コロナウィルス国家感染対策タスクフォース(NTF)が推奨する、緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)から最低でも一段階引き上げた一般コミュニティ隔離措置(GCQ)にすべきであるという意見を受け入れると表明していた。

新型コロナウィルス国家感染対策タスクフォースによると、社会経済活動に悪影響を与えることから、現在医療関係者らが求めている二週間の完全な都市封鎖(ロックダウン)をする必要はないと考えているが、ダバオ市内で急増している新規感染者数を抑え込むためにもバランスを取りながら局所的に対策を実施していく必要があるとしている。

特にダバオ市では20以上のバランガイ(行政の最小単位)で高い感染リスクがあるとされており、バランガイ毎の局所的なロックダウンを導入すべきであるとしている。また、感染を防止するための保健省やダバオ市による献身的な努力はあるものの、感染経路が密集したエリアで自宅からという状況を踏まえて、現在認められている自宅隔離を廃止し、隔離施設で療養するよう提言している。

ダバオ市は、市内における感染拡大を抑え込むため、17日(火)から不必要な外出を禁止するとともに、FM(食料・医療)パスを再度導入した。FMパスの再導入で市民は指定された曜日にしか、食料品を購入することが出来なくなり、仕事や病院などの必要な外出以外を基本禁止にしているほか、夜19時以降、翌朝5時までの夜間外出も禁止されている。