【News】市内の医者グループはダバオ市に2週間の厳格なロックダウンを求める

SPMC

ダバオ市は、増加の一途を辿る新型コロナウィルス感染者に対処するため、2週間のロックダウン(都市封鎖)をしなければならない。市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で受け入れ病院の病床数がひっ迫する中、ダバオ市の開業医グループが警告を発している。

15日(日)、フィリピン医科大学(PCP)のチュウ博士らが公表した内容よると、新型コロナウィルス感染症患者の受け入れ病院であるフィリピン南部医療センター(SPMC)他、私立の病院においても新型コロナウィルス感染患者を受け入れるための病床数にほとんど空きがなく、市内で2週間の厳格なロックダウンを実施することは病院の受け入れ態勢を適正に戻すために必要な対策であると述べた。

またチュウ博士は、病院で受け入れることができない、自宅隔離者やその家族が外出しない、周りに感染させないということが市内のさらなる感染拡大を防止するという観点から重要であり、マニラ首都圏やセブで実際にロックダウン実施をした際には、新規患者の急増を抑制する効果が得られているという。

ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、13日(金)に市長令62号を発行し、17日(火)から食品の購入、仕事、病院など必要不可欠な外出以外は、外出を禁じる処置を市民に求めている。しかしながら、チュウ博士らの医者グループは医療体制が崩壊しかけている現状を適正に是正するためには、より厳格なロックダウン(都市封鎖)をする必要があるとして、2週間の厳格なロックダウンを求めている。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、14日現在、ダバオ市では5,114件の新型コロナウィルス感染症例が確認されている。これはダバオ地方での感染症例7,361件の69%にのぼる。市内5,114件の症例のうち、1,762件は現在も治療や入院が必要な状況であり、216件は既に死亡が確認されているケースで、4,822件は退院しているケースである。