【News】住みやすさランキング、ダバオ市はフィリピン国内で2番目にランクイン

ダバオ

ミンダナオ大学のジョン・ムルシア博士らのグループがまとめた報告によると、フィリピン国内の主要な33都市を対象とした調査で、ダバオ市はフィリピン国内で2番目に住みやすい都市であることことが明らかにされた。調査は海外の権威ある居住性ランキングからパターン化されたものをフィリピン専用の都市居住性ランキングに作成し直したものである。

同氏がまとめた住みやすい都市ランキングは、17つのパラメータをデータマイニングアプローチしたもので、ガバナンス、社会的、経済的、物理的という4つの分野で区分けしてスコアを生成している。ガバナンス分野で、ダバオ市は有権者と人口の比率で13位、市民一人当たりの内国歳入割当で9位を記録し、この分野でのスコアは0.221とマニラの12位(0.126)や、マンダウェイの13位(0.083)を上回った。1位はマカティ市(6.341)となっている。

社会的分野では、ダバオ市は人口10万人あたりの致命的な交通事故で17位にランクされ、犯罪指数で1位、公立病院の病床数では4位で、合計2.244ポイントを獲得し、1位のマンダルヨン(2.919)に次ぐ、2位であった。また、3位は1.501ポイントでマニラ、4位は1.107ポイントでパシッグとなった。

経済的分野では、ダバオ市は16位を獲得している。具体的には総世帯人口に対する家と土地を所有する世帯の比率(1.617)で3位、雇用率(0.754)で7位、貧困発生率(-0.945)で29位、最低賃​​金での月収で23位(-0.636)となり、合計0.291ポイントを算出された。この分野での1位はマリキナの6.079ポイント、2位はパラニャーケで3.472ポイント、3位がモンテンルパで3.228ポイントとなった。

物理的分野では、ダバオ市は人口密度で5位、世帯規模で24位、電気を利用している世帯の割合で27位、所有/共有の水システムを利用している世帯の割合で2位であった。また他にも、市の総面積に占める森林被覆率で2位、国道密度で4位を獲得している。

全ての分野のポイントを考慮すると、フィリピンで最も住みやすい高度に都市化された都市の上位5位は、ルセナ、ダバオ、プエルトプリンセサ、オロンガポ、マリキナとなる。ダバオ市は、社会的分野で2番目に住みやすく、物理的分野で3番目にランクインされている。とりわけ犯罪指数では3位、公立病院の病床数では4位、就業率では7位であり、この部分のパラメータが、総合スコアに大きく貢献した結果となった。