【News】ダバオ市はコロナ禍で失業した人向けにオンラインで就職フェアを開催

ダバオ市役所

ダバオ市は、市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で仕事を失った人向けにオンラインで就職説明会を9日(金)から開催すると市の公式サイトに発表した。このオンライン就職説明会には6つの企業が市に協力し、1,189件の求人が掲載されるということである。

今回6つの企業から掲載される求人は、ダバオ市の職業安定所(PESO)を通じて募集され、カスタマーサポート、BPO、ITエンジニア、電気技師、会計職、職人や事務職、人材派遣、マッサージ師等、多種多様な職種となっている。特にダバオの基幹産業であるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)は、コロナ禍であってもその影響を受けにくく、多くの求人が掲載されている。

市の職業安定所(PESO)によると、オンラインでの就職説明会は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で会場を借りて実施することが難しいこともあり、今年の6月から開始、今回で7回目を迎える。毎月2回、職業安定所の公式フェイスブックページにて告知しているということだ。

会場を借りて実施する以前の形式であれば、就職説明会で一日当たり対応可能な人数は300名ほどであったが、オンライン就職説明会に切り替えたことで、就職希望者は履歴書の送付、面談などを全てオンラインで実施することが可能となり、一日当たりの対応可能人数も3倍以上、1000人程度まで増加したということである。

ただ、オンライン就職説明会では全ての就職希望者はオンラインで対応することが必要になるため、インターネット環境が乏しい山間部に居住する市民や高額なインターネット料金を支払うことが難しい応募者は参加することすら難しい場合もあり、職業安定所(PESO)は、ネット環境が伴わない場合は、電話での面接などで対応するよう各参加企業に柔軟な対応を求めている。