【News】サラ市長、コロナ禍の中で行われる「コックファイト(闘鶏)」に対し改めて警告

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ダバオ市警察は9月6日、ダバオ市Ma-Aのサンラファエルビレッジで違法なコックファイト(闘鶏)を行っていたとして、29名を逮捕したと発表した。逮捕者の中にはバランガイの長も含まれているという。これを受けてダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、コックファイト(闘鶏)に参加している市民に対して改めて警鐘を鳴らした。新型コロナウイルスの脅威の中、知らないところで人が密集し、大声を上げてしまうことで感染拡大を引き起こしてしまう「違法コックファイト」の実態が見えてきた。

コックファイトは、フィリピンの有名なエンターテインメントの1つである。お互いに育て上げた鶏を戦わせ、その勝ち負けに対し賭けを行う。筆者もYouTubeでその様子を確認したが、観客同士でどちらの鶏が勝つかを賭け、ほとんどの人がとても興奮しているため大声を出していた。ダバオ市にはマティーナ地区に「New Davao Matina Gallera」闘鶏場があるが、今年の春に新型コロナウイルスのクラスターが発生したことは記憶に新しいだろう。

サラ市長は、今年の3月のコミュニティ隔離以降、コックファイトを禁止している。コックファイターからの要望があったが、市長は新型コロナウイルスの脅威がある中ではこれを認めないとした。今回の逮捕劇の前には、コックファイトの開催を憂慮する住民からの通報があったという。同コックファイトの捜査では、計245,734ペソが回収された。

コックファイトは、フィリピンの伝統的なものであり、現地の年配の男性が子どものように楽しんでいるエンターテインメントでもある。しかし、ダバオで以前のように楽しめるようになるかはわからない。