【News】ダバオ市は8月24日から授業を再開、新しい学びの形にも大きな課題

フィリピン日系人国際学校

ダバオ市教育省は、8月24日から、オンライン学習をはじめとした、新しい学習を提供する準備が全て整ったと発表した。ダバオ市内の数校で試験的に行い、その結果に手応えを感じているという。しかし、これにはまだ課題が残っている。

ダバオ市教育省は、8月24日から、オンライン学習をはじめとした、新しい学習を提供する準備が全て整ったと発表した。ダバオ市内の数校で試験的に行い、その結果に手応えを感じているという。しかし、これにはまだ課題が残っている。

ダバオ市通信局は、すべての通信会社に対して、特にインターネットの電波が弱い地域のサービス改善を要請したが、すべての地域でオンライン学習を始めることができるインターネット環境の整備はまだ整っていないという。しかし、教育省はその他の手段として、プリント学習、テレビやラジオを使った学習方法の用意があるとも言及している。これらの学習形態では、保護者が自身の子どもの学習を監督するよう求められている。そして、教師は適宜保護者と連絡を取りながら、子どもの状況を確認するようにするという。さらに、同省からは「学習支援員」を派遣し、子ども1人1人に対しての指導や添削も行うとしている。支援員はマスク着用などの感染予防対策も確実に行が、人手不足のため、全ての家庭に派遣することはできないという。

インターネットを利用した学習に向け、現在ダバオ市は、市内の公立小中学校の教師に対しWi-Fiモデムを配布している。しかし、ダバオ市教師会長のラオナルド・パルジオ氏は、未だにインターネット通信に課題を抱えている教師がいると述べている。さらに、オンライン学習用のプリントも市から配布されたが、授業の準備に不安が残るともしている。教育省としてオンライン学習の実施は経験がなく、現在の学習プリントだけでは十分ではなく、追加で必要となる可能性があるという。

市民がパンデミックに多くの不安を抱えているが、学校活動が中止してから半年以上が経っている。一刻も早く、子どもたちの学習の遅れへの対応が必要になっている。