【News】ダバオ市、自宅訪問によるPCRテストの検体拭き取り実施へ

SPMC

ダバオ市サラ・ドゥテルテ市長は先月29日、ダバオ市災害ラジオのインタビューにおいて、今後、市がコロナウイルス感染の疑いのある患者に対して、担当官を無償で自宅派遣し、PCRテストの検体拭き取りを行う決定をした、と発表した。

同ラジオにおいて市長は、「咳、風邪、発熱、喉の痛み、下痢などコロナウイルスの症状を発症している市民はPCRテストを受けるために市の認定試験センターへ行かなければならない。しかし周囲の人々への感染の露呈を恐れて、試験センターに行くのをためらう人がいる」と述べた。

現在ダバオ市でPCRテストを受診できる施設は、フィリピン南部医療センター(SPMC)、トーマスクラウディオヘルスセンター、及びダバオワンワールド診断センターの三施設。ダバオ市保健局長ジョセフィン・ビラフエルテ氏によると、試験担当者は患者の自宅で検体の拭き取りのみを行い、検査自体は試験センターで行われるという。

サラ市長は同ラジオインタビューで「テストの選択肢を増やすことで、コロナウイルス陽性患者の特定が加速され、感染封じ込めのための、取り組みを強化できる」と締めくくった。

自宅での検体拭き取りは、症状がない場合や、コロナウイルス陽性の患者との接触が認められない患者、又は自宅でテストを受けたいだけの患者は対象外となっている。