【News】フロントライナーを守れ!ダバオ市が新条例を可決

フィリピン ダバオ

新型コロナウイルス(以下、Covid-19)の脅威が広がる中でも、最前線で戦うフロントライナー。彼らに対して、住居の賃貸契約の一方的な解除などのハラスメントが横行しているという問題をダバオッチでも取り上げたが、このような状況を受け、ダバオ市議会でフロントライナーへのハラスメントを禁止する条例が可決された。

条例の提案者であるMabel Sunga Acosta議員は、市内でCovid-19が流行する中、医療従事者やその他のフロントライナーが様々な形で差別を受けているという様々な報告を受けたことで、同条例が定められたと述べている。報告が上がったハラスメントは、公共交通機関などの基本的なサービスの提供拒否や契約の不履行にとどまらず、フロントライナー達への暴行なども含まれているという。

同条例では、フロントライナーだけでなく、Covid-19の感染者や感染者との濃厚接触者、感染が疑われる人々に対する、あらゆる形態の嫌がらせ、差別、偏見が禁止されている。条例への違反者には5,000ペソの罰金または1年以下の懲役、もしくはその両方が課せられることとなる。違反行為が法人によって行われた場合、その行為に参加・加担、または容認した者、経営者などが責任を負うこととなる。

今回の条例が、最も危険な最前線で働く人々の気持ちの負担を、少しでも軽減してくれることを願いたい。

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