【News】給食で子どもたちを救う。新給食プログラムをダバオ市導入へ検討

HOJ

ダバオ市議会は、Compostela Valley地域で試験導入され、子どもの栄養失調改善に効果が見られた学校給食プログラムをダバオ市の学校へ導入することを検討している。

2016年にCompostela Valley地域でテストされたBPSK-KNK給食プログラムは、子どもが栄養失調状態であると診断される確率を75%減少させることに成功した。さらに、今年の追加調査では、120日間のBPSK-KNK給食プログラムの実施で、例年に比べ、栄養失調の発生率を93.4%も抑えることができたという。

ダバオ市議会議員のMary Joselle Villafuerte氏は、栄養失調は、ダバオ市が直面している喫緊の課題であるとし、BPSK-KNK給食プログラムをダバオ市で実施するよう演説で訴えたほか、Compostela Valley地域の村長や関係者たちがプログラムを支援したため、良好な結果が得られたと述べ、議会に協力を要請した。

同氏また、現地の各学校で自家栽培された野菜を給食として調理したという。この野菜は、教育省( Department of Education)と農業省(Department of Agriculture)が、各学校での野菜の自家栽培を義務付けているものだ。

ダバオ市保健局(City Health Office)の発表によると、ダバオ市近隣の地域では、インフラが整備されておらず、保健サービスが行き届かないバランガイ(最小行政区)が10あるという。しかしながら、ダバオ市全体での栄養失調者数は減少を続けており、今回の検討も含め、一歩ずつ保健、衛生状態が改善していると言える。